新型コロナウイルスの感染後は身体的症状が持続すると言われています。
代表的なものは倦怠感(だるさ)、呼吸困難、胸痛、咳などがあります。
味覚障害や嗅覚障害なんかも有名ですね。
さて、海外での研究では症状やその割合はどうなっているのでしょうか?
3分の1以上が退院後も症状あり
イタリアでの研究では、新型コロナウイルスで入院した143人のうち、83%が退院後平均60日、1つ以上の症状がありました。
スイスでは669人のうち32%が退院後平均43日間、1つ以上の症状があったようです。
イタリアの患者は入院患者、スイスの患者は主に外来患者が中心ですので割合に大きな差が出ています。
軽症だと3割、重症だと8割といったイメージですね。
症状の割合は?
一般的な症状の割合は多い順に下記のように報告されています。
- 倦怠感(だるさ) 15~87%
- 呼吸困難 10~71%
- 胸痛 12~44%
- 咳 17~34%
少ない症状としては嗅覚異常、関節痛、頭痛、鼻炎、味覚異常、食欲不振、めまい、筋肉痛、不眠症、脱毛症、発汗、下痢などがあります。
心理的障害も多い
インフルエンザなどと比べて心理的障害や認知機能の障害も多いと報告されています。
複数の研究によると、不安、うつ病、心的外傷後ストレス障害、記憶力や集中力の低下などが10~20%程度報告されています。
なんとなくイメージがわきますが、新型コロナウイルスは心理的ストレスが大きいようです。
適切なフォローアップ必要
身体的な症状は客観的に評価できますが、心理的な問題については判断が難しいこともあります。
不安が強かったり、ひどく落ち込んだり、記憶力や集中力が低下していると感じた場合は、早めに主治医や精神科などに相談しましょう。
時間経過で治ることもありますが、はじめのころは不安などの症状が強いこともあります。
適切なカウンセリングや治療を受けて、心理的障害も早く治しましょう^^